女医痛風の発作に見舞われた時、おそらく誰もが「これは痛風だ」とは思えないと思います。

発作の状態にもよりますが、まず骨折などと間違うことも多く、発作が起きた時はすぐに医療機関で、これが痛風なのか、それとも似たような病気なのかを判断してもらう必要があります。

痛風と似た病気は、偽痛風、外反母趾、変形性膝関節症、リウマチの4つがあります。

(1)  偽痛風(ぎつうふう)

この病気は最も痛風と間違われやすい病気です。

それは、発作の状況が痛風とそっくりだからです。

この病気は、軟骨石灰化症とも呼ばれ、関節液中にピロン酸カルシウム結晶という結晶が沈殿することで起こります。

通風の場合は、尿酸が増加し、関節液内に尿酸ナトリウム結晶が生じます。

偽痛風は、痛風に比べ高齢者(60~80歳)が多く、女性にも発症するところが痛風とは異なっています。痛む箇所は膝の関節が一番多く、次に手・足・股・

肘関節などとなります。

また痛み自体も激痛ほどの痛みはないとされます。

(2)  外反母趾

この病気は女性に多くみられる病気です。

親指の付け根の関節の滑液包が、靴と骨にはさまれて圧迫したりこすれたりして炎症を起こします。痛風と間違われることが多いのですが、まず女性であることで、痛風よりは別の病気を疑います。さらに、外反母趾の場合は、親指が極端に人差し指の方に曲がっていることが多く、痛風とは別の所見となります。





(3)  変形性膝関節症

kansetsutsuu加齢に伴い関節の骨を覆っている軟骨の水分が少なくなり、摩耗して、骨と骨が直接接することで、骨や軟骨が変性したり、腫れたり、水が溜まってきたりします。

膝や股関節はしばしばこの病気で冒され、膝ははれて痛風発作と似ている事がありますが、この痛みは痛風と違って、2週間程度で治るものではありません。慢性的に痛みは続きます。若いころ、膝に負担をかけるような仕事をしてきた人に多くみられるものです。

(4)  リウマチ

あちこちの関節が慢性的に痛んで、しだいに関節が変形し日常生活が不自由になるというつらい病気です。しかも関節痛だけでなく、貧血、倦怠感、疲労感などの症状も伴います。この点は痛風と一番違う点ではないでしょうか?また女性に多くみられるもので、痛風とは対照的です。痛みは慢性的であり、痛風のように急激にくることはありません。

以上、痛風と間違われる病気ですが、痛みが急激にきた時は、まずは痛風を疑った方が良さそうです。